不動産売却虎の巻9 ◆実際に売却を依頼する
■得意分野の異なる3社~5社を選ぶのがベストな選択
◎ どんな会社を選ぶのがいいのか?
・販売の依頼は3社~5社にするといいでしょう。インターネットの普及により多くの人がいろいろな会社を窓口に物件を探して購入します。入口を増やしすぎるのもどうかとは思いますが、やはり窓口は多い方がいいでしょう。しかしここで大事なのは、ただ販売を依頼するしかたではなく、いくつかの条件を付けておくことが重要です。
2週間に一回は販売状況を報告してもらう、チラシを確認させてもらうなどです。
① 大手不動産=ブランドとネットワーク
ネームバリューが安心を与えてくれるのが大きなポイント。中広域に店舗を持ち、独自のネットワークを活かして情報を収集しているのが強み。広い範囲から購入客を呼びたいときに有利な場合も。サポート体制が充実している傾向もある。
② 売却不動産から近い
売却物件の近くにある不動産はフットワーク軽く動いてくれる場合があります。町の中心部や駅前などに店舗を構え、その地域を中心に営業している“地域密着”が強み。地元の情報を多く集めているので、得意エリアを活用したいときに有利な場合も。
③ 地元で売却実績が多い
規模の大小にかかわらず、地元で長く営業している、売却実績が多い不動産会社なら、それだけ売却のノウハウがあるということ。早期売却が期待できる可能性も。
④ ホームページに魅力がある会社を1~2件
やはり今はインターネットで物件を探し購入していくお客様が増えています。あなたが見てそのホームページに魅力を感じれば、あなたの不動産を購入する方も同じように好感を抱くかもしれません。規模の大小にかかわらず、地元で長く営業している、売却実績が多い不動産会社なら、それだけ売却のノウハウがあるということ。早期売却が期待できる可能性も。
⑤ 査定活動のなかでこの営業マンはいいなと思った会社
■今売れている会社なのかどうかを確認しよう。
売却の仲介実績のある会社かどうかも大事ですが、今、不動産業界は市況の状況がエリアなどによっても大きく違いがあります。実績だけでなく今、勢いがある会社を選ぶことも忘れないようにしたいです。
また、仲介会社にはそれぞれ特徴があります。新築には強いけど中古は弱い、マンションが強いなどの会社のカラーみたいなものです。できるだけ自分の不動産売却に強みのある会社を選ぶようにしたいところです。
各社の特徴などは、スーモやホームズなどの会社情報などで読み取ることができます。住所や地図で売却物件から近い会社か、説明文の中には系列店舗や売却実績、また、どんなスタッフがいて、どんなサポート体制があるのかなどもわかります。査定依頼はなるべく多く依頼をして販売を依頼する会社を選ぶには、得意分野の異なる3社-5社を選ぶようにするのがおすすめです。また、それ以外にも付加価値のある会社や気になる会社があれば、ネットで気軽にドンドン相談してみましょう。
■こんなところも大事なポイント
■任意売却に強い
任意売却とは、住宅ローンの返済が困難になったとき、所有者と金融機関の間を不動産会社が仲介することで、競売にかけずに売却を成立させること。競売よりも高く売れる可能性が高いので、困っているなら相談する手も。
■ スタッフの人柄
長い付き合いになる営業担当者だからこそ、相談しやすいというのは意外に重要なチェックポイント。「女性の営業担当者がいい」とか、「同世代の営業担当者がいい」など、自分が相談しやすいスタッフがいるかも確認を。
◎売却を依頼する不動産会社はこのポイントで決める
①査定額から決める
査定額は書面で提出してもらい、算出根拠について説明を受けよう。査定額の高低ではなく、納得できるものかをチェック。
②広告計画などから決める
レインズ(※)や自社HPだけでなく、チラシ、情報誌、ポータルサイトなど幅広く告知してくれるかどうか。※レインズとは、不動産会社間で物件情報交換のために利用されるコンピュータネットワークシステム
③営業担当との相性で決める
売却までの道のりをともに歩むことになるので、的確なアドバイスをしてくれるなど、信頼できるパートナーかどうか。