不動産売却虎の巻20 買主のローンが正式に内定したら
•売買契約にかかる手続きについて準備は万全ですか?
ここで売主としてはホッとひと息つきたいところですが、本当にひと息つけるのはもう少し先。
お引渡しの準備の段取りをしていかないといけません。しかし、「ローン解約の特約」がある場合は、買主様の住宅ローンの融資承認が下りたことを確認してからの方が無難です。担当者から連絡をしてもらうようにしておきましょう。
買い手のローンの本審査が通ったらここからは各種手続きをしておかないといけません。買主の住宅ローンの事前審査をせずに契約する不動産会社も多いですが、できるだけ事前審査を通してから契約をするようにしましょう。
事前審査が通っていればほぼ間違いなく本審査も通りますが、事前審査がとおっていないと住宅ローンが否決となり解約になってしまうことも多々ありますので注意が必要です。
大事なのは契約することではなく、お引渡しが無事にできることなのですから。
また、住み替えをする場合は、ここからが大忙しになります。買い替え先の住宅ローンを新たに組んだり、登記を済ませて新居への引越しの準備に取りかかりましょう。契約や登記に必要な書類、諸費用などについては、普通、不動産会社の担当者が一覧表を用意してくれるので、それに沿って準備、手続きを進めます。
なお、税金に関しては、原則、自分で手続きすることになります。売却にかかわる税金については、たとえば3000万円特別控除や買い換え特例など、ケースによっていろいろな税制がありますので、あらかじめ税理士に相談し、準備しておくことをオススメします。