賢く返済!繰り上げ返済は有効なの?

繰り上げ返済ってしたほうがいいの?
繰り上げ返済の効果
繰り上げ返済は返済時期が早ければ早いほど効果が大きく、返済額が多ければ多いほどその効果はまた大きいです。
その理由は金利は借入の元金に対してかかってきます。繰り上げ返済は借入元金そのものを減らしますので元金を減らすことで効果が現れるのです。

仮に3500万円、金利2%、期間35年、元金均等返済で返済中の人が繰り上げ返済(期間短縮型)をする場合、5年後に300万円と15年後に300万円の利息軽減効果は次のとおり
・5年後に300万円の繰り上げ返済した時の軽減利息  240万円 短縮される期間 46ヶ月
・15年後に300万円の繰り上げ返済した時の軽減利息 145万円 短縮される期間 38ヶ月

次に10年後に300万円を繰り上げ返済をした場合と500万円を繰り上げ返済した場合の利息軽減効果は次のとおり
・10年後に300万円の繰り上げ返済をした時の軽減利息 192万円 短縮される期間 42ヶ月
・10年後に500万円の繰り上げ返済をした時の軽減利息 297万円 短縮される期間 68ヶ月

上記2つのシミュレーションのとおり、早ければ早いほど、多ければ多いほど、その利息軽減効果は大きくなります。100万円単位ではなく10万円単位、それこそ1円単位で繰り上げ返済をしてもそれなりの効果はあります。

今はインターネットバンキングで繰り上げ返済をすると手数料無料の金融機関も多くなっています。
繰り上げ返済については、その返済金額が100万円単位でしかできない住宅ローン商品もあれば、1円単位ででもできるものもあります。また、その都度手数料がかかるものもあれば、かからないものもあり住宅ローン商品によっていろいろです借入金融機関を決めるときにはそのあたりも考えて判断するのがいいでしょう。
繰り上げ返済をするべきか貯蓄をしていくべきか
少しでも早く住宅ローンを終わらせるには繰り上げ返済をするしかありません。将来の事も考えて住宅ローンは早く終わらせたいと思っている方も多いでしょう。しかし、ある程度の資金は手元に残しておくことも忘れないようにしたいものです。
繰上げ返済をすることで住宅ローンの期間は短くなりますが、一度払ってしまったお金は戻ってきません。生活資金が足りなくなってお金を借りるとなると本末転倒になってしまいます。特に住宅ローンは金利が低いですから、他で借入をすればトータル的に損をすることになってしまいます。
また、繰り上げ返済は期間はそのままで、毎月の支払額を減らすタイプと毎月の支払額は一緒で期間を短くするタイプの②通りがあります。
総支払額で得するのは後者の支払期間を短くする繰り上げ返済となります。


緊急時に備えるのはもちろん、子供や家族がやりたいことや、やるべきことに投資をすべき時かもしれません。
コツコツ返すかドンっと返すか

こうしたことからもマイホームを購入してからは、子供の成長や自分の年齢を考えつつ繰り上げ返済をすべき時まではしっかりと貯蓄をしておき、しかるべき時まで特別な出費や緊急な出費が無ければ繰り上げ返済をするといった考え方はあっても良いでしょう。1日でも早く1円でも多い方が確かに効果は大きいですが、しっかりと貯めてからドンっと返済してもそれほど大きな差にはならないのと、もしかしたらその間の充実度や満足感では大きな差が出ることになるかもしれません。
住宅ローン返済のポイント
住宅ローンは人生の中でも一番低い金利で一番長く借りられるローンです。ローンや借金という言葉に対する好き嫌いはあるかもしれませんが、何度も借りられないものですので上手く付き合って行くことも1つの考え方かもしれません。
人気のよくある住宅ローン返済の相談
• 多少無理な資金計画でもマイホームを購入したい。注意点は?
• 繰上げ返済は、1度にした場合と小分けにした場合とではどちらが得?
• 住宅ローンの借り換えのときに、現在の残高以上の借入をすることはできる?
• 住宅ローンの契約~実行金利について
みんなの不安・疑問
• 繰上返済はいつどのタイミングでやれば良い?
• 可能限り繰上返済をして早くローンを返済したい
• 繰上返済をすれば利息が減ると聞きましたが本当?
不動産コンサルタント 加藤正昭
繰上返済はすればするほど利息を軽減できるといったメリットがあります。以前は手数料がかかるので計画的にという話もありましたが、今は手数料なしや自動返済といった金融機関もあります。
利息の損得は大事なことではありますが、繰上返済は家族の成長やライフプランに応じて計画的に実施すべきもの。スタート時に繰上返済めやすとその目標を立てておくことは必須です。こうしたプランニングは資金計画の中で提案します。
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